【子宮筋腫開腹手術備忘録】手術後2日目

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年12月22日

早朝。
ガスを出したくて足を動かす。
何となく出そうだけど出ない。
腸が動くようになってくると、看護師さんに毎回
「ガス出ましたか?」
と聞かれるので早く出したい。
それに、出ないと内部が痛い。

悶えるように何度も寝返りしていると、すこ〜しだけ出た。
微妙だけど、出たは出た。
腸開通❤︎ と少し安心

午前に、
「個室が一つ空いたから移動しましょうか。」
と看護師さんから提案が。

お隣の深夜の叫びが毎日続いているので部屋を移動していただけることになりました。
他の患者さんのことを聞くのも気が引けて聞いてなかったけど、この機会に
お隣の方大丈夫なんですか?
と聞いてみると、
「鎮痛剤を使っているのでそんなに痛くはないはずなんですよ。」
と教えてくれた。
訳あって個室に入った患者さんでした。

ところで、
起き上がるのも慣れてきたので、洗濯がしたい!
下着が血で汚れてしまったので早く洗濯したかったんです!
乾燥機もあったけど完全には乾かしきれず、パジャマを干すため点滴台が物干し替わりに。
あ〜やっと洗濯できた😊

と、
起きて活動するようになると、腰(左)がやけにだるい。
それと腸が動くようになってくると、傷とは違う腹痛も気になる。
ガスは少しずつ出るようになったけど、その度に痛いんです!
ガスが出口に来る時が、とにかく痛いんです!!

ガスが出ると、今度は看護師さんに毎回
「便出ましたか?」
と聞かれるので早く出したい。
それに、出ないと内部が痛い。
けど、今日は便は出ませんでした。

あと、入院予定表では点滴は昨日終了となっていたけど、今日も薬剤がまだ残っているということで終了しませんでした。
シャワーしたいな。

 

🐈つづく

【子宮筋腫開腹手術備忘録】手術後1日目

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年12月21日

長い夜が明けた。疲れた〜😣
朝の検温では37度半ば。
自覚なかったけど、熱あったんだ。
それはともかく、今日から水分摂取ができるようになる。
暇にあかして少量ずつ何度か飲んでいると、尿意が。
あれ?なんで?
尿の管が入ってるのに尿意がって•••
管が抜けていないか、漏れていないか心配になるけど、杞憂でした。
姿勢を変えると回収されていく感覚。あまり気持ち良くはないけど•••

午前中、
歩くために手術後初めて起き上がる時、看護師さんにレクチャーを受けるも上手くできない。
腹筋を使わず起き上がるのがこんなに大変とは•••

立ち上がって10回足踏みをしましょう。
と言われるまましてみるも、立ち上がるだけで腹にずしっと重みと鈍痛が。

こ、これで歩けと•••💧

休憩しながらも何とか足踏み10回クリアすると、もう歩けるとのことですぐに尿の管を抜かれました。
この時ばかりはキビシイ看護師さん。
なぜならこの後、歩いて診察室に行くというミッションがあったからです。

お昼前に付き添われながら診察室へ。
点滴台に捕まり、前かがみ・すり足でゆっくり。
でも歩くことについては何とか大丈夫そう。
診察もクリア。
しかし、この頃から頭がフラフラする。

術衣からパジャマに着替え、昼過ぎ。
着替える時に初めてお腹の傷を見ると、透明のテープが貼られていて出血の跡がくっきりあって、傷口がよく見えなかった。
けど、思ったよりも長くなく、なぜか定規を持っていたので測ってみると13センチ位に見えた。
(後日、自分でケアできるようになってから測ると11センチでした)

寝不足だから動くのが辛いのかなと横になり、少し寝ることはできたけど、やっぱりフラフラする。
夕方には気分が悪くなってきた。次第に吐き気も。
冷たい風に当たりたいけど、病院の室温は生暖かいし、この状態では室外にも出られない。
窓は外から目張りされてて開けられない!

この日は大寒波到来で、滅多に雪が降らないこの地域でも吹雪く程の寒さ。
少しでも冷たい空気を求めて窓際に張り付く私😑
む〜•••こんな寒い日にあったかい病院にいられてよかった。
などと自己矛盾に陥る。

夕食はほぼ手をつけられなかったけど、この後 吐き気もフラフラもおさまった。ほっ😯
夜勤の看護師さんに報告すると、鎮痛薬の副作用だと思います。とのこと。
様子を見つつも、薬剤はまだまだ残っているのでこの日は点滴は終わりませんでした。

 

🐈つづく

【子宮筋腫開腹手術備忘録】手術の日2〜手術後〜

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年12月20日 手術終了

何か夢を見ていたような気がするけどすぐに忘れてしまった。
起こされて、
あ、そうか。手術したんだ
と現実に戻る。先生と母が何やら話しているのが一部分だけうっすら聞こえた。

うつらうつらしている間に病室に戻る。
気分は良くない。
腹が痛い。
看護師さんの問いかけに答えようとするも、声がほとんど出ない。

「今の痛みは10段階中どこですか?」
と聞かれても困ってしまいます。これからもっと痛くなるかもしれないじゃん!?

心電図のパッドと酸素チューブを付けられ、そのまま時間を過ごす。
予定通り終わっていれば午後3時頃かな?
麻酔の効果か、ここから夜までの時間の経過はあまり記憶になくて、長く感じなかったような・・・
それと鼻に入れられた酸素チューブの管が顎のあたりで固定されてるんだけど、私はここにモノが当たるのが気持ち悪くてイヤで、勝手に緩めては直されてたような😑

夜、痛みを訴えて坐薬を入れてもらう。しばらくして気持ち治まる感じ。
が、臀部が痛い。
看護師さんが見に来るたびに寝返りをしてくれたり、クッションを挟んでくれたりするけど痛い。自力で動けないつらさを思い知る。

お尻が痛い → 寝返り → やっぱり痛い

のループ

 

🐈つづく

【子宮筋腫開腹手術備忘録】手術の日1〜手術前〜

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年12月20日

ついに手術の日。
朝7時に浣腸。
トイレに行きたくなったら行っていいと言われたので、2〜3分たたないうちに行ったような気がする。
・・・やっぱり早すぎたかな。中途半端でした。
便はその後、数回にわたって少しづつ出る感じ。

お昼12時に呼ばれる予定なので、この日は9時まで水分OK。
なので2分前までちびちび飲む。

手術予定時間の30分前までには歯磨き・デンタルリンスを念入りにして術衣に着替え、着圧ストッキングを履く。
静脈瘤予防に着圧ソックスを常用していたので、これは難なく履けました。

12時少しすぎた頃、看護師さんが迎えに来る。

便が全部出てない気がします•••と報告。
全部出なくても全然問題ないです。
とのこと。
よかった😑

病室を出たところすぐに体重計が置いてあるので乗ってみると1キロ減っていました。
(約48kg → 約47kg)

手術室前、入った事のない未知の空間に興味津々。見て回りたいけど当たり前ながら無理😤
最終確認して手術室看護師さんに交代し、手術室へ。
看護師さんも執刀医先生も皆さん明るく話しかけてくれて緊張はなかったです。

「眠れた?」
全然眠れませんでしたよ〜
「やっぱり緊張するよね。」
それもありますけど、隣の部屋から絶叫が・・・
「あぁ、そっちか〜😄」

などと他愛ない話をしながらも準備は進み、台に寝て装置を色々付けられる間も、看護師さんからは
「色白いね〜。羨ましい!肌きれい!!」
とすごい褒めてくれる。けど、

いや、ちょっと肌弱いんですよね😓

入院時の聞き取りでアレルギーについての質問時、私は花粉症と、皮膚トラブルが結構あって、ずいぶん前ですが、指サックや帯電防止手袋が必要な職場だった時に掌の一部と指の腹と側面がじゅくじゅくになった事があって、今も花粉の時期と連動して同じ場所に症状が出る。と申告したところ、
手術時に使う器具を配慮していただけるということになっていました。
ご面倒おかけしますm(_ _)m
でも、不安に思ったことは何でも伝えておかないと、何せ手術ですから取り返しのつかないことにもなりかねないですからね•••

看護師さんと話している間に、麻酔科の先生に手の甲をやたらペチンペチン叩かれていました。
管見えにくかったのかな?
そしてシートをかけられ術衣が剥がされ、
「麻酔入れますよー。」
と、手の甲から冷たいものが通ってくる感覚がすると・・・

 

🐈つづく

【子宮筋腫開腹手術備忘録】入院の日

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年12月19日

入院日。
先だって受けた入院前コロナ検査も問題なく、午後入院。
希望通り個室に入室できました。決して新しい病院ではなく、何の設備が部屋にあるか分かってなかったし、前もって確認もしてなかった。
が、トイレと洗面台がついてる。

やった。トイレジャックができる😄

すぐに別室で手術説明と同意書のサイン。家族の同意は母にお願いをしました。
ここで疑問に思っていたことを一つ。

子宮から切り離された卵巣はどこに行くの?という疑問でした。
よく見る絵にある、子宮と卵巣はそれだけで浮いてる感じするけど•••?無知ですみません。
腸に揉まれながら腹腔内を彷徨うとか、卵巣だけ残すとどこに行ったか見えなくなるから今後エコーが撮れない、とかホンマかいな!?な都市伝説的な話には当たったものの、それ以上の情報収集能力は私にはなかった😓

先生は笑いながら、卵巣は子宮とは別に、よくあるイラストには描かれていない靭帯でちゃんと繋がっているので彷徨うということはありません。とのことでした。(注:少し簡単な表現にしています)
その後調べてみたら、位置などの条件によっては見えにくくなったり確認できない、ということはあるようですね。
人体って本当に奥が深い

部屋に戻って病棟看護師の訪問・手術室看護師の訪問・麻酔科医師の訪問・担当医師の訪問。お世話になります。

いよいよなんだなぁ・・・

あれ?

硬膜外麻酔しないの!??(・Д・)

 

麻酔科医師の説明と用紙には全身麻酔のみで、硬膜外麻酔の表示がなかった。
これまで参考にさせていただいた体験談や手術による治療法には、皆等しく硬膜外麻酔併用との記述があった。けど・・・

どうなるんだろう?
なにが違うの??
いきなり不安になる。
まぁでも、お医者さんが決めることだからここまでくれば腹を括るしかない。

一通り訪問が終わればあとはやることがない。
が、ゆっくりできるのは夜まで。
眠れない日が続きそう😓
そもそも寝床が変わると眠れない性格。
その上枕はパイプで硬い&高い。すぐに首が痛くなっちゃう。
文句があるならマイ枕持って来てもらうしかないけど•••
数日はバスタオルで調整してみよう。

 

夜、便を出しやすくするというお薬を飲む。
けどこの日はお通じもなく、就寝

すると、しばらくして隣の部屋から

「痛い!痛いー!!」

という叫び声とナースコールらしい音が頻発・・・

なに!?なにごと?
これは明日の私か!?こわっ😨

・・・しかし、よくよく考えてみると、本当に痛かったらこれほどのボリュームで長時間叫べないよね。
そっか、元気なタイプの患者さんなんだ。

と無理やり納得して寝ようとするも、やはり眠れませんでした。

 

🐈つづく

【子宮筋腫開腹手術備忘録】手術決めてからのことと手術日決定

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年11月

手術を決めてからは、より意識してお腹の出っ張りを観察するようになりました。
すると
ぽっこりの山が日によって、その時々によって移動することがわかりました。
今日は右寄りだなーと思っていたのに、トイレに行ったあと再び観察してみると左側に寄ってたり、山の高さが違ったり。

なにコレちょっと面白い•••

とはいえ、あれからも夜中にトイレで目が覚めた時、尿が出にくくて焦ったこともありました。

他に新たに気になった事は、右腰が重だるい。
筋腫のせいかどうかはわからないけど、11月になる頃から右腰が時々だるく感じるようになっていました。日が経つにつれて頻度と重みが増してきました。

 

さて離職票がやっと届いたので忘れてはいけない手続きと、入院までにやっておきたい手続きと計画。

手続き等
社会保険と健康保険の切り替え手続き
・ハロワで雇用保険受給手続き
・健康保険限度額適用認定証の手続き
・インフルエンザとコロナのワクチン接種
国民年金・住民税・健康保険の支払

体力作り
主にウォーキングと腹筋。入院直前には腰の違和感が強かったので腹筋はやめた。

断酒の練習
10年ほど溜め込んだ睡眠負債と酒のチカラで寝入りはバタンキュー状態だったため、酒が飲めない環境が入院生活の不安の一つ。
美味しいと思ってるわけでもないのに習慣的に飲んでてやめられないヤバイ状態だったので、
入院までに量を減らす → 飲まなくても平気な日をつくる
を実践。
飲まないと途端に寝付けない・頭痛等ありましたが、頭痛は3日ほどでおさまりました。

ハンドメイド
入院持ち物のおすすめリストの中に、書類を入れたり売店で買ったものを入れるために、簡単な手提げのバッグがあると便利という紹介があり、いくつか作りました。あとは歩けるようになったらスマホと財布だけ持って出られるように、サコッシュも手作り。もらい物の生地と、使い終わったバッグからひっぺがしたファスナーやベルトがたくさんあるので材料費はほぼゼロ😊

 

11月下旬

手術日は12月20日・入院日は12月19日と決まりました。
入院説明では個室か大部屋の希望・服用中の薬の有無・生活状況 等の聞き取り。

私は個室を希望しました。
個室なら
・夜中でも気にせずライトつけたり、モゾモゾしたり、部屋内を徘徊できる
・イヤホンを使う必要がない
・トイレを占拠できる
等々考えていて、初めてだらけの環境で不安が多いのはもちろん、
自分が音や匂いに敏感であることと、痛い時や気分が悪い時などに周りに迷惑かけたくない、とのことから。料金はかかるけど気を使わずに済む個室で贅沢にゆっくり休もう、と決めていました。

来月はいよいよ入院。

 

🐈つづく

【子宮筋腫開腹手術備忘録】手術決定

<2022年12月20日・43歳・一人住まい・非自発的退職者の子宮全摘開腹手術の備忘録です>

2022年10月末

MRI検査後の診察。素人の勝手な見た目ですが、画像はきれいに撮れていました、良かった😊

•••が

モニターに映し出されていたのは、やはり、というか 想像以上の範囲で例のブツが腹腔中心部に鎮座している画像でした。
小さく縮こまった膀胱を押し潰すように乗っかる子宮は上はヘソ高、奥には背骨の形に沿って綺麗なカーブを形成していました。
先生
「これだけ大きくなる前に何か症状なかった?」
脳内翻訳
「ここまでマッチョになるまでなぜ分からん?」


「太っただけだと思ってました〜」

とついこの決め台詞を口走ってしまう😓

ともかく、
提示された選択肢は以下2つ

・子宮全摘
・筋腫核出

手術一択じゃん。
そりゃそうか。

「開腹手術になります。」
あらら、腹腔鏡適応外でした。

血液検査の結果でも癌の心配はないでしょう。とのことでした。
最終的には現物を取ってみないと確定できないので、ここでは断言はしないようです。

子宮を残す希望の有無を聞かれましたが、考えていたことは、

・子宮を残すことに特にこだわりはない
・痛い思いをして筋腫だけ取って子宮温存しても再発の可能性あり
・子宮温存後、筋腫の再発なく閉経を迎えても、癌が発生する可能性は残る

等々、年齢や閉経までの予想年数を考え、全摘を選択しました。
子宮に関してはここでさくっときれいに一発で終わらせよう。との結論でした。

もちろん、葛藤はありました。
ここからこちら側の都合で手術日が決まるまで少し間が開くのですが、その間によくよく考え、情報収集し、その上で結論が変わらないことを確認して手術日決定に臨みました。

 


🐈つづく